お仏飯とお供物

浄土真宗では、お仏前にお仏飯とお供物をお供えします。

 

最も尊い阿弥陀仏へのお供え物であり、五正行(阿弥陀如来に向かっての正しい五つの行い)の一つに讃嘆供養正行として教えられています。

 

お仏飯は毎朝、きちんとお供えしましょう。

御仏壇まで運ぶ時は、手ではなく、小さなお盆にお仏飯を載せ、自分の息がかからないよう、高く掲げてお持ちします。

 

御仏壇にお供えする時も、仏器差しを用いて、お仏飯をお供えしましょう。

 

お仏飯をお下げするのは夕方の勤行が終わってから。

外出して帰らない日は、朝の勤行の後、出掛ける前にお仏飯をお下げすればよいでしょう。

 

お仏飯は、お下げした時は固くなっていることが多いですが、決して捨てることがないようにしましょう。炊飯ジャーに入れるなどして、お下げしたお仏飯を家族でいただくようにします。

 

また、お仏飯を盛る仏器は汚れやすいので、毎日きれいに洗い、水滴もしっかり拭き取ることが大切です。

 

仏前に供える餅や菓子、果物を供物といいます。肉や魚など殺生したものは供えません。

 

頂き物は、まず阿弥陀さまにお供えしてから頂戴しましょう。当分、家を空け、お仏飯をお供えできない時は、お供物をしっかりお供えするとよいでしょう。

 

日々の仏事を通して、阿弥陀仏一仏に心をかけ、仏縁を求めさせていただきたいものです。

 

御門徒の皆さんで、よく分かられない方が多いので、作法と意義とを丁寧にお伝えするように致しましょう。

 

お仏飯を盛るポイント

お仏飯は炊きたてのご飯を盛ります(どうしてもない時は温かいご飯で)。

仏器の大きさに合ったしゃもじ(ごはんの付きにくいものが盛りやすい)を2本用意し、少し膨らんだ、はすのつぼみのような形にするとよいでしょう。

(盛り方は、宗派によって異なる場合があります)

 

 

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